皆さんはどれほど農業に興味があるのでしょうか?
食として、癒しとしての興味または仕事としての興味?
全く関心がない人もたくさんおられると思います。
ただ間違いないことは、畑に人がかかわって価値を生み出しているという事実です。
この写真は私のお気に入りの一枚です。この濃淡のある、くっきりした自然色の中で生産されるものに価値を持たせるため、やらなくてはいけないことはたくさんあります。
私ども畑作経営者はまず土地がなくては経営が成り立ちません。その上に種をまき育て、収穫。
その畑作経営の根幹ともいえる「土」なのですが、生産者よって「土」へのアプローチの仕方が最近の農作業機械の高能率化とともに、たいへん多種多様なものになっていきました。
そのような中、当農場ではなるべく「土」へのストレスがないように心がけて取り組んでいます。
「農業を営むことが一番の自然破壊だ」ということを聞いたことがあります。私も言ってることはわかります。
もともと自然界には農業という概念はなく人間のために行われているものです。ですが生きていくためには食べなくてはいけない・・・
土との共存を図ることによって作物が健全に育つことを信じて営農をしています。
現代農業の中で「土」に必要とされる経営スタイルを目指します。
必要とされる農産物はなにか、食品とは何か。
安全であることが絶対。当たり前です。そのうえで農産物を提供していくのは絶対条件です。
しかしながら、このような考えは人のための考えであって作物には関係ありません。
我々と同じ生き物ですから、病気もすればケガもする。そんな中でも生きようと懸命に頑張る。われわれ農業者はその手助けをしているにすぎません。
我々はそこに敬意をもって接していかなくてはなりません。
いただくとはそうゆうことだと思います。
農業者が種をまき作物を育て命をはぐくみ次につなげ、人は食べることで消費し作物の命をつなぐ。これが共存。
われわれ農業者は作物を生産して終わりではなく、食べる人たちと作物の仲介役としての立場も考えなくてはならないと思います。
必要とされる作物を生産するのではなく、作物と人に必要とされる経営スタイルを目指します。
土には何が必要か、作物には何が必要か、自問自答している毎日です。
ただその中で最近思うのは
「余計なことはしない様にしよう」 です
もっと言えば
「作物や土には余計なことをなるべくしないで、それ以外で私ができることは精一杯やろう!」です。
当ホームページを立ち上げようとしたのも情報発信という部分で必要だと思い立ち上げました。
真に必要とされる農業とはなにか・・・はこの考えの中にあるように思います。